相続手続きに期限はあるの?

すべてではありませんが、相続手続には期限のあるものが多く存在します。

役所への死亡届の提出は、死亡を知った日から7日以内に提出する必要がありますし、相続税の申告・納付は、相続開始を知った日の翌日から10ヵ月以内に行うことになっています。また、2024年4月1日からは相続登記が義務化されます。これらの手続きには、故人の出生から亡くなられるまでの継続した戸籍謄本など収集に時間のかかるものもあり、それぞれを一連の流れとして、効率よく進めていくことが大切です。

期限のある手続きとしては、

相続の放棄や限定承認➤ 3ヵ月以内

準確定申告➤ 4ヵ月以内

相続税の申告➤ 10ヵ月以内

などが代表的ですが、ほかに、遺留分侵害額の請求1年以内、死亡保険金の請求3年以内、相続登記3年以内なども押さえておきたい期限です。

相続手続きのうち、相続人にとって大きな負担となるのが、「相続税の申告」かもしれません。

10ヵ月というと時間あるようですが、慎重かつ確実に進める必要があるため、それまでに故人の財産について把握したうえで、どのように分割するのか決めておかなければなりません。さらに、相続税法の特例などの適用は期限内申告が前提です。そう考えると、10ヵ月という期間は、意外と短いものです。

当然ながら、「どうしたいのか」「どうするのか」は相続人が決めることですが、手続きの代行、サポートは専門家に任せた方が安心です。

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