日本郵便 空き家の見守りサービス
【参照元】:2022年10月28日 日本経済新聞 より抜粋
~試験実施へ~
日本郵便は28日、空き家の見守りサービスを試験的に始めると発表した。郵便局員が定期的に空き家の外観状況や戸締まり、庭木の状態などを確認して所有者に報告する。相続時に生じた空き家が長年放置されるなど社会問題になっており、郵便局のネットワークを生かして事業化を目指す。
玄関の施錠や不法投棄物の有無など7項目を確認し、所有者に写真付きでメール報告する。1回あたり税込み980円で提供する。玄関や窓を開けての換気や水道の通水は1回500円、郵便受けへの投函物の屋内片付けは1回300円などオプションサービスも用意した。
全国の空き家の所有者を対象に、2023年1月末まで日本郵便のホームページで約100人を先着順で募集する。サービス期間は23年2月から24年1月末。総務省の住宅・土地統計調査によると、2018年時点で住宅総数に占める空き家の割合は13.6%と過去最高だった。増加傾向にあり、およそ7戸に1戸が空き家に
なっている。
日本郵便の広報担当者は「遠方に住んでおり、日常的な空き家のメンテナンスが困難な方々も少なくない。所有者に安心を提供し、社会課題解決に貢献したい」としている。試験実施の結果を踏まえ、事業化するかどうか検討する。